キウイフルーツの栄養と健康効果

キウイの豊富なビタミンC

キウイの栄養と効能などについてですが、何と言ってもキウイフルーツの果実としての特徴は、ビタミンC(アスコルビン酸)の含量が多いことでしょう。また、果実としては珍しいのですが、クロロフィルも含んでいます。ただし、こうした果実成分の含量は、キウイフルーツの品種次第で大きく異なってきます。


可食部100g中の主な栄養成分は、ビタミンC:69mg、カリウム:290mg、食物繊維総量:2.5gなどです。


ビタミンCが多いということで、風邪予防や美容面に効果的で、カリウムも多く含んでいるために高血圧や動脈硬化の予防効果も期待できます。ビタミンCに、コラーゲン生成を促進して皮膚を丈夫にする作用があるということについては有名ですが、基本的に美肌づくりのための栄養素として欠かせないものです。


更に抗酸化作用(活性酸素を除去する)、体の免疫力を高める栄養素ということでもあります。


体内のビタミンCはちょっとしたこと(ストレス、喫煙など)で減少しやすいのが難点で、体内に蓄積しておくことも基本的にできません。そこで食事、デザートなどでしっかり摂取する必要があるのです。そんな点、キウイフルーツは最適な果物です。


更には、がんの要因となる変異原生を抑制する効果もあるということで、なかなかの効能があります。食物繊維量も豊富なので、便秘改善にも有効です。


注目成分はアクチニジンです。キウイフルーツに含まれるアクチニジンは、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)で、消化促進の効果があります。これについては次項で説明します。